ズアリさんは、パリにサロンを構えるヨーロッパのセレブリティ御用達のヘア・アーティストです。
このカットは、資生堂の招きで来日したときに、マリクレールの依頼で撮影しました。場所は資生堂銀座本社の一室。ライティングに不安を感じて、照明機材を用意して撮影に臨みましたが、その場の光が美しかったので、そのまま自然光で撮影しました。
ズアリ氏は、「この光で大丈夫か?」と不安だったのですが、「大丈夫!」と言って5分ほどで撮影を済ませました。
後日、彼のマネージャーさんから連絡があり、ズアリさんが掲載されたこの写真をことのほかお気に入りで、プレス用に使用したいとのこと。こちらも光栄至極。即OK!。思い出深い一枚となりました。
このポーズは、もちろん彼の演出。こんな奇抜なポーズでも絵になってしまう。まさに、独特のオーラを発する美男子でした。
もう説明の必要もない、日本を代表する大スター。
事前の打ち合わせで、「スタジオでの撮影は黒でお願いします。できれば黒のタートルネックで。」と依頼しました。
表情に見る人の視線を集中させたかったからです。下手にこちらから話しかけて私の主観の入る写真にするよりは、自然な表情を収めたかったので、インタビュアーさんと話をしているところを撮りました。
それで正解だったと思っています。服が黒でなかったら、ただのインタビュー写真になっていたと思います。
さすが大スター。マイクロバス一台貸し切って、大勢の取り巻きの方が撮影見学に見えました。
講談社ソフィアの仕事です。この頃は、モノクロの撮影は全て自分で現像、プリントしていました。
今では、押しも押されぬフランスを代表する大女優です。
しかし、この頃(2000年頃)は、まだ駆け出しでした。わがままで有名だったらしく、撮影当日も、「撮影は嫌だ、キャンセルだ、今から渋谷に遊びに行く!」とだだをこねていたようです。
私が待機している部屋にやってきたので、彼女の目を見て、「せっかく来たから撮らせてください。お願いだから!」と頼むと、それまでの不機嫌な様子が、がらりと変わり、にっこりとして上機嫌で撮影に応じてくれました。
昔から、私には、わがままな人をなだめる才能があるようで、それを知ってか知らずか、どういうわけか、その後も、わがままな被写体の撮影が続きました。
サッカーの話をしながらの撮影になりましたが、撮影中は素直で可愛い女の子でした。とても彼女らしいカットだと思っています。
元祖スーパーモデル。スーパーモデルの代名詞的存在のカリスマです。彼女はヨガのエキスパートでもあり、このカットは、彼女がプロデュースしたヨガのコスチュームのキャンペーンで来日したときに撮影しました。
私もヨガをやるので、彼女と話題の接点を見つけるのは簡単でした。案の定うちとけてくれて撮影の臨んでくれました。ファッションフォトの巨匠ピーター・リンドバークをはじめとして、彼女が登場する写真には傑作が多いので、あえて他にはない絵にしてみようと思い、ヨガの座法で座ってもらい、そこを押さえました。
理知的な雰囲気を湛え、不思議なオーラを発していました。マリクレールの撮影です。「昔は良かった」と愚痴るのは嫌いですが、この頃(2000年頃)、彼女をはじめとして、スーパーモデルは、アレック・ウェックとジェイミー・リッシャーを撮りました。スーパーモデル華やかなりし、よき時代でした。
彼女を知っているのは、おそらく私より上の世代の方でしょう。
イタリアを代表する大女優で、巨匠ビスコンティの作品にも登場しています。若い頃は、マリリン・モンローとブリジッド・バルドーと彼女が、世界の3大セクシー女優だと言われていました。
午前中に、突然、編集者から電話がかかってきて、午後一で撮影しました。よくぞその日は空いていてくれたと、今では感謝しています。ラッキーでした。
彼女は北アフリカ出身のイタリア人。北アフリカからイタリアに向けて吹く熱風、これをジブリ(スタジオジブリのジブリです)と言いますが、そんな、情熱的な女性になりたいと、子供の頃から思っていたそうです。この話はとても彼女らしく、印象的でした。
無名のころのジョルジョ・アルマーニの服を彼女が好んで着るようになって、「あの大女優が着ている服は誰のデザインだ?」と評判になり、アルマーニは注目されたそうです。いまだにアルマーニは彼女のことをミューズ(女神)だと讃えているそうです。
写真の彼女が着ているのは、もちろんアルマーニです。
気さくで暖かい雰囲気の、素晴らしい女性でした。興味ある話をたくさん聞けました。
この写真は、ショーの会場の片隅で撮影しました。
空いているスペースにバック紙とストロボをセットして、あわただしく撮ったと記憶しています。
来日するセレブの方々は、スケジュールがタイトで、インタビューでも同じ質問ばかりされて、いらいらしていることが多いようでした。しかし、スミスさんは、そんな素振りは全く見せずに、気持ちよく撮影に応じてくれました。
スミスさんは、とても渋い感じの方だという先入観があったので、そのようなライティングと構図にしました。
ところが、撮影が始まると、表情は七変化!まるでミスター・ビーンのようにコミカルで、私は思わず、カメラから離れて大笑いしてしまいました。スミスさん、受けたのが嬉しかったとみえて、表情はますますエスカレートしたのでした。ご覧になっているみなさんからは想像もできないコミカルなカットがたくさん私の手元に残っています。もちろんこのカットは一番渋いカットです。実際、雑誌でもこのカットをセレクトしました。
とても絵になる方だと思っています。しかし、これを見るとちょっと笑ってしまうのです。
マリー・ジランさんは、ベルギー出身の女優。フランスで有名になり、当時、イザベラ・ロッセリーニの後を継いで、「ランコム」の専属モデルとして広告に登場していました。同じベルギー出身の「アンネの日記」のアンネ・フランクにそっくりだったので、びっくりしたら、舞台でアンネ・フランクを演じたことがあるとか。さらにびっくりしました。
演技派として有名だと聞いていたので、ホテルの部屋の隅に寄りかかってもらって、そこを囲むようにライトをセットしました。そして、失礼だとは思ったのですが、このシチュエーションで、アドリブで何か演じてくれと頼んだら、それこそ複数の性格の女性を魔法のように演じてくれました。このカットは、もっとも彼女らしくないカットですが、最も魅力的だと、今でも感じています。
この撮影とその後の個展で、ランコムの広報の方に大変お世話になりました。感謝しています。
これは、ポートレートではなく、ファッションのショットです。
リナちゃんは、13歳。アミューズのモデルさんです。
世界的に有名なファッションデザイナー、今では、「Michel Klein」は超一流ブランドです。
20世紀を代表する政治家のひとりです。元アメリカ国務長官。ノーベル平和賞受賞者。
冷戦時代は、ソ連のグロムイコと火花を散らせていました。
アラさんは、ロシアの大学生。モデルになるために写真が必要だということで、私のスタジオで撮影することになりました。最初はカメラに慣れていないのが分かったのですが、そこは天性を発揮して、30カットほど撮ったときには、即仕事ができそうな感じにできあがっていました。
世界的なテナー歌手、イタリアのアルベルト・クピード氏が来日した際に、ホテルの一室で彼を撮影しました。ちょうどその日は、オフだったらしく、好きなだけいていいよ。という彼のひとことに甘えて、長時間の滞在となりました。お茶をいただきながら、いろんな話を聞くことができました。彼は、主に、ヨーロッパの歌劇場を中心に歌っていて、日本では、ドミンゴやカレーラスほど知名度がないようですが、奥さん(右の女性)の黒田あき子さんがソプラノ歌手だということもあって、結構来日しているようです。イタリアでは、プッチーニの「蝶々婦人」を夫婦で演じることが多く、もちろん、クピード氏がピンカートンで、奥さんが蝶々さん。
ストーリーでは、ピンカートンが蝶々さんを裏切ることになるのですが、クピード氏は、それが気に入らないらしく。撮影の現場で、その話になったら、興奮して、「ピンカートンは、あんなけなげな女性を裏切るなんて、けしからん」と怒り出してしまいました。どうやら、最愛の奥さんと蝶々さんが、だぶっているようです。クピードさん。本当に、一途で良い人だと思いました。
伝説的なヴォーカル+ダンスユニット「Kamui」の元ヴォーカルWoohさんです。
「Kamui」を独立、ソロシンガーとして活動を始めたばかりです。
Woohさんのヴォーカルを聴いた事はなかったのですが、最初に会って、あごや口の形を見て、これは、相当響く声量のあるヴォーカルだな。と思いました。そして、実際に聴いてみて、その予想は当たりました。
中音域は、チャカ・カーンを彷彿とさせる迫力です。ピッチも音程もしっかりしていて、何より、私の大好きなリズム&ブルースのフィーリングがムンムンです。
是非、再び、ソロとしてスターになってほしいと思いました。
とてもパワーをもらいました。