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美しく写るために
※以下に説明してある事柄は、私を含め、多くの方々によって効果を確認されていますが、実行方法によっては、その効果が得られないこともあります。その点をご了承ください

自然な笑顔を作るには?(↑Top

魅力的なポートレートに、笑顔が必要だとは言えませんが、笑顔は、何と言ってもコミュニケーションにおいて強力な武器になります。
本当の笑顔というものは、その人の内側から出てくるものですが、撮影の時や、はじめての方と会うときは、テクニックとして覚えておくとよいと思います。
日本人の笑顔は不自然だと言われます。おそらく笑顔の文化がなかったのがその原因だと思いますが、「照れ笑い」になってしまうことが多いからでしょう。
この「照れ笑い」はあまり見ていて気持ちのよいものではありません。
わたしは、笑顔の定義は、
「口角がきれいに自然に上がっている状態」 だと思っています。
頻繁に、来日したセレブリティを撮っていた時期がありますが、彼、彼女たちは、疲れて不機嫌でいても、カメラの前では、瞬時に、とびきりの笑顔になっていました。それを、テクニックとして身につけていました。そのときの笑顔は皆、例外なく、口角がきれいに上がっていました。
peacemark口角を上げるテクニックを練習するときに気をつけることは、口角が「への字」になってしまわないようにすることです。
無理して口角を上げようとすると、そうなることがあります。ですから、朝、鏡の前で練習するとよいと思います。
笑顔は、口の形が「Uの字」、「Vの字」になるようにします。ピースマークがそうです。口角はUの字型になっているでしょう?このときは、今まで経験した楽しかったことでも考えているとよいと思います。これは、やってみるとわかりますが、最初はなかなかできません。
「口角を上げる」トレーニングを2つ紹介しましょう。
○鏡の前で、左右の肘を肩の高さより上まで上げ、手は人差し指だけ伸ばし、他の指は握ります。
それから、人差し指の指先の腹で口角を軽く押します。
そして、指先で斜め上に引っ張るようにして、口角を吊り上げます。
同時に、意識的に口角を上げます。指先で、無理の無い、自然な笑顔ができる角度を見つけて、その感覚を口の筋肉に覚えこませます。
これを繰り返します。
やってみるとわかると思いますが、ちょっとした感覚の違いで、口は「へ」の字になってしまいます。
くれぐれもこれだけは避けたいものです。
○左手で弓を持って、右手で弾いている自分を想像して、そのようにポーズします。
右手で大きく弓を引きます。後頭部の後ろまで引きます。引く角度は斜め上です。
そのときに、弓の弦が2つの口角から伸びて、それを引っ張っていると想像します。
そうすると、右手で弓の弦を引くと口角が引いた右手の方向に引っ張られますね。そのように想像しながら口角を体の動きに合わせて上げていきます。
このとき、口の隙間から「スーっと」息を吐くと効果的です。
実はこれは発声のトレーニングのひとつです。
口角がきれいに上がっていると、良い発声ができるそうです。

肩の力を抜くには?(↑Top

「緊張していますね。肩の力を抜きましょう!」 と、よく言いますが、
言うは易しで、力を抜くほうはなかなかできないものです。
肩に力が入っている状態では、例外なく、下腹部から下が脱力しています。
上が力んで、下が脱力してアンバランスな状態なんですね。
ですから、肩の力を抜くには、肩の力を抜こうと無理やり意識するのではなく、
逆に、下半身、特に下腹部のへその下あたりに重心を持ってくるようにします。
ここは、ヨガや武道では「丹田」(たんでん)と呼んでいます。
実際、そういう場所があるのではなく、自然な呼吸、人間本来の自然な姿勢、動きを求めていくと、自然にそこに力の中心点ができてきます。
また、逆にそこに体の中心を意識するトレーニングをすることによって、丹田を作っていきます。
わたしは、ヨガが生活の一部になって30年ほど経ちますが、常に丹田を意識しています。
急に、丹田を意識しなさい。と言われても無理だと思いますが、以下の方法は比較的簡単だと思います。
椅子に座るか、床の上に正座かあぐらをかいて座ります。
鼻から、ゆっくりと確実に、少しずつ息を吸って、空気をお腹と肺いっぱいまで吸い込みます。次に肛門をきゅっと締めます。このまま20秒ほど息を止めています。意識はへその下あたりに置いてリラックスします。それから、鼻か口からゆっくりと、しっかりと、息を吐ききります。息を吐ききったら、すっと力を抜きます。そうすると、腹筋の復元力で自然に、少し、息が体に吸い込まれます。これを数回繰り返します。
肛門を締めていると、肩の力は確実に抜けています。
ヨガの座法を行なうときに、ヨガの指導者は常に、肛門を締めるように指導します。
これは、上半身、特に肩の力を抜くのに効果的だからです。
これは、練習していると自然にできるようになります。
※息は必ず鼻から吸い込んでください。吐く息は鼻、口どちらでも構いませんが、口から吐く場合は、「はーっ」と一気に吐かないで、口を細かく丸く開けて、「スーっ」と吐いてください。食事直後、入浴直後を行わないでください。

良い姿勢をつくるために(↑Top

人間が日常行動しているときには、体は、ほとんど前かがみになっています。 体を反らしているということはあまりないはずです。 ですから、人間の体は自然に前かがみになっていきます。 客観的に見て、とても美形でプロポーションも良い女性が、なぜか魅力的に見えないことがよくあります。そういう時は大体、前かがみになって猫背気味の姿勢になっていることが多いようです。最近は、そういう女性が多く見られ、本当にもったいないと思います。では、どうしたらよいでしょう? (写真)両腕交差 ヨガでは、様々なポーズが紹介されていますが、 一番簡単で効果があるのが、背中で右手と左手を交差させて握る方法です。 まず右腕を肩越しに背中に回し、次に左手を腰から回して、背中で握り合います。次に逆を行ないます。そうすると上半身が自然に反って、美しい姿勢になります。 これが両方できないということは、前かがみの姿勢になって、肩付近の筋肉がかなり凝っているはずです。ちょっとした空き時間にどこででもできるポーズですから試してください。誰でも、しばらくやればできるようになります。 できるようになると、背筋が伸び、背中、肩甲骨のラインが美しくなります。撮影の直前にやると効果的です。

目と顔の疲れをとる(↑Top

目の疲れをとる何かを見るという体の働きは、意識的、無意識に関わらず、 大きなエネルギーを消耗するそうです。
とにかく目を開けているだけで、エネルギーを消耗しているわけです。 ですから、目を閉じると、消耗が中断され、体内のエネルギーが回復します。
まず、両手の平をお互いにこすり合わせて、手のひらを暖かくします。 次に、目を軽く閉じて、左の手のひらを、卵を乗せるような形にして、顔の左半分の上に置きます。右の手のひらも同じにします。軽く閉じた人差し指から小指の腹は、ちょうど、まぶたの上に来るようにします。 それから、ゆったりとした気分でリラックスします。呼吸はゆっくりと鼻から吸って、口から吐きます。
目の周りの疲れやコリが吐いた息とともに体から排出されていくイメージを頭に浮かべます。時間はあまり長いと手が疲れるので、私は2~3分×2回ほどにしています。
床に寝たままの方が手が疲れないのですが、椅子に座ったままでも結構です。 これは、急に視界が広がったような爽やかさを感じることができます。次に、同じように呼吸しながら、手の位置を写真のようにずらして顔を包み込むようにしていきます。是非トライしてみてください。

カメラの前では(↑Top

突然、カメラを向けられたときの人間の心理は、銃を向けられたときと同じだといわれます。実はわたしもカメラを向けられるのは嫌いです。 それでは、実際撮影で、カメラを向けられたらどうしたらよいか? それには、向けられたレンズの奥の方に「景色」なり「人の目」なりを想像して、それを見ているとよいと思います。 レンズ自体を見ていると、「カメラを見ている表情」になってしまいます。レンズの奥にある何かを想像して見ていると、遠くを見ているような自然な目に写ります。これには、普段から、人と話をするときは、相手の目をよく見て話をするようにするとよいと思います。ただ、そのとき相手を緊張させてはだめです。話相手の瞳のむこうに、何かが見えることを想像しながら見ると、相手を緊張させないと思います。 日常生活で、常に感謝して、笑顔で、話すときは相手の瞳を見つめて真剣に話をきいてあげる。そうしたことが、自然な、すてきな笑顔を作ってくれる最もよい方法だとおもいます。

コスチュームは?(↑Top

コスチュームは基本的にフォトグラファーが云々するものではありません。
通常、被写体の方が直接用意されるか、スタイリストさんが準備します。
しかし、被写体の表情に、見る人の意識を集中させるために、
例えば、黒のタートルネックのセーターを着てもらって、
顔以外は、黒と白とグレーで回りを整理してしまうようなことも行います。雪村いずみさん
左の、私が撮った「雪村いずみ」さんのポートレートもそうです。
この手法はモノクロ写真でより印象的になります。
50~60年代に、マリリン・モンローの写真を撮ったバート・スターンら、アメリカの写真家が好んで用いた古典的な手法です。古典的なだけに、結構インパクトがあり、私も好きな手法です。
基本的に自分が好きなコスチュームでかまわないと思いますが、私は、見る人の注意が、自然に顔に集まるような、シンプルなものが良いと考えています。
そうすると、その方が愛用している小物とか、アイテムを一点、さりげなく配置したり、持っていただくと、面白い印象的な絵になったりします。その辺は、撮影前に簡単な打ち合わせを行い、いろいろとトライしてみると楽しいと思います。